HOMEPAST PLAY2000年代の作品頭痛肩こり樋口一葉

劇団「市民舞台」45周年記念公演
頭痛肩こり樋口一葉

※本公演は終了しました


舞台写真(別ウインドウで開きます)

上演記録

2006年9月23日(土) 18:30
2006年9月24日(日) 14:00
熊本市総合女性センター メインホール

出演 スタッフ
樋口多喜 武貞かおり 脚本 井上ひさし
樋口夏子 松本眞奈美 演出 五島和幸
樋口邦子 三角志帆 舞台装置 吉本正弘(吉本美術)
稲葉鑛 安達由美 照明 色川伸(ベアーズ・ワン)
中野八重 島崎三和子 大住南津子(ベアーズ・ワン)
花蛍 村上習子 音響 谷口晋平
子供達 西野円香 持永志織 小道具 西島斗視子
田中宏美 寺本亜里沙 石川雅道
藤本晴香 武藤舞美 衣装 山田夢子
前田和美 河野友生子 生田温子
宮本彩香 井手千晶
永野裕里恵

あらすじ

 明治23年。樋口夏子(後の一葉)の家では、男家族が次々他界し、一人残った兄虎之助も母と不仲で勘当。残っているのは、外面が良く、他人には気前のいい母多喜。19歳で相続戸主となってしまった夏子。器量よしでお針仕事も上手な妹邦子の3人となっていた。
 夏子は和歌の才能を認められ「萩の舎」の内弟子(?)となっているが、心密かにうんと売れて、お金が稼げる小説家を目指している。優しく、姉思いの邦子は、夏子の夢を知り応援してくれるが、頭が江戸時代の多喜には理解してもらえず、樋口家の存続(女3人の生活)を背負い、肩こり、頭痛の毎日である。
 この樋口家には毎年のように盆礼にやってくる女達がいる。
 一人目は、夏子、邦子の乳兄弟でもある元旗本のお姫様(今は落ちぶれ士族の奥方)稲葉鑛ことお鑛様。乳母だった多喜を慕い、樋口家を実家のように思い毎年盆礼にやってきては、多喜を相手に武士の商法で稲葉家の財産を食いつぶす亭主の愚痴を言っている。
 二人目は、夏子達の父の同僚(八丁堀同心)の娘で、現在は兄と一緒に私立小学で恭士をしている中野八重。しかし、その兄が決闘を申し込み監獄送りとなった為、盆礼にかこつけて、樋口家へ援助を求めにやって来たのだ。
 そして、最後の三人目は花蛍。謎の女であるが、妙に夏子を気に入っている様子。盆になるとどこからともなくやってきて、夏子の前に現れる。

 この6人の女達をがんじがらめにしようとするのは、世間という名の因縁の糸でできた大きな網。そんな世間に染まってみたり、抗ってみたり。必死で、時には悲惨でいながら、どこか滑稽な女達の8年間のお盆の話。

 「本当にもう、女っていろいろ大変なのよ!」って女優たちが言ってます。

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